計算する範囲
丸数字は下の入力欄の番号。電源から遮断器を通り、電線(電線管の中)を経て負荷までの 1 回路を計算する。
1電源
変圧器の二次側を電源とみなす。主幹・契約の電流で見るときは「定格電流と短絡電流」を選ぶ。
X/R 比とは
電源(変圧器や電力会社の系統)の内部インピーダンスのうち、リアクタンス X(コイルの性質)と抵抗 R の比。短絡電流の大きさは %Z(または短絡電流)でほぼ決まり、X/R 比は「電源の R と X の割合」を決める。電線は抵抗 R が大きいので、電線の先で短絡したときの電流は、電源が X 寄りか R 寄りかで少し変わる。X/R 比が大きいと短絡直後の電流の山(非対称分)も大きくなる。
目安:小形の変圧器(数十 kVA)1〜2、数百 kVA で 3〜5、1000 kVA 以上で 5〜8、高圧の受電点で 5〜10 程度。わからなければ初期値のままでよい(結果への影響は小さい)。
2推定負荷
モジュールの値は仕様書(STC:1000W/m²・25℃)から入れる。設計電流 = Isc × ストリング数 × 係数(日射が強いときの増加を見込んで 1.25 倍が目安)。電圧降下は Vmp・Imp の動作点で計算する。パワコンより先(交流側)は「低圧(電力)」で計算する。
| 名前 | 種類 | 消費電力 kW | 力率 | 台数 | 需要率 % | 接続 |
|---|
消費電力は入力の値(電動機は出力ではなく入力。低圧・高圧は kW、制御は W)。皮相電力 = 消費電力 × 台数 × 需要率 ÷ 力率。三相は平衡負荷として扱う。
種類の使い分け:電動機はエアコン・ポンプ・ファン・コンプレッサなど、モーターで動く負荷(始動電流が大きい)。一般は照明・コンセント・ヒーターなど、それ以外。電動機の電流の合計がほかの負荷より大きいときだけ、必要な電線の許容電流を割り増す(合計 50A 以下は ×1.25、超えは ×1.1。電技解釈 第148条の考え方)。電動機が小さいとき、または高圧・制御・太陽光では結果は変わらない。迷うときは電動機にしておくと安全側。
3電線・ケーブル
この電線の値を個別に変える変更あり
空欄のときは薄字の既定値を使う。品種・太さ・心数を変えると個別の値は消える。
4布設方法・電線管
同じ管に入るほかの電線・ケーブル
| 品種 | 太さ | 心数 | 本数 | 電流が流れる |
|---|
電流減少係数は、電流が流れる電線の数(ケーブルは心数 × 本数)で決める。接地線・制御線は数えない。占積率は全部の電線で計算する。
5保護・判定基準
⚙基準値データ(編集可)
日本の値が初期値。項目を開いて書き換えると計算にすぐ反映し、このブラウザに保存する。
導体サイズ・許容電流(周囲温度 30℃、ビニル絶縁の基準)
*は電技解釈の表の範囲外(制御用の細い電線)の参考値。高圧の許容電流は CVT 気中・周囲 40℃ の概算。
高圧ケーブル(6600V CV・CVT)
太陽光ケーブル(海外品・IEC サイズ)
銅(H1Z2Z2-K など)
アルミ導体
許容電流は周囲 30℃・単独の値として扱う(初期値は日本の表からの概算)。メーカーのカタログの値に書き換えて使う。国内の PV-CQ は低圧の表の値を使う。
電流減少係数(同一管内の電線数)
電線管の内径
遮断器・保護装置の定格
電圧降下の目安(「自動」のとき)
初期値は内線規程の目安。60m を超えるときは幹線と分岐回路の合計の値。
電線管の占積率
そのほかの判定の基準
初期値は日本の値(電技解釈 第148条の電動機の割り増し、IEC 60364-5-54 の係数 k、電技省令の直流 750V)。ほかの国の規程に合わせて書き換えられる。
+メーカー品を登録
カタログの値を入れて登録すると「3 電線・ケーブル」のメーカー欄から選べる。このブラウザに保存する。
空欄の項目は構造からの既定値を使う。許容電流は周囲温度 30℃・単独で布設したときの値として扱い、温度と電線数の補正を掛ける。